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ICU でジェンダーやセクシュアリティを勉強するには
みなさんこんにちは。このブログに投稿するのは初めてのマサキです。
新設される学生寮について報告等しなければいけないのですが、
実は夏休みに入ってからメンバーがみんな忙しくなってしまって
なかなか進展していないのが現実です。

8月に入って、ICU全体(事務等含む)の夏期休暇が終わる頃には
シンポシオンとして更なる進展を起こしたいと思っています。
またなにか進展がありしだい、こちらで報告できるものは報告しますね。

ということで、今日は全然違う情報をお届けしたいと思います。

学部(大学1年から4年間、卒業するまでのこと)に
「ジェンダー・セクシュアリティ専攻(略称、PGSS ピグス)」があることからも、
ICUには、この社会で女性やセクシュアル・マイノリティ、
ジェンダー・マイノリティが置かれた状況について
きちんと学問として学ぶことが出来る環境があることが分かると思います。

しかし、新入生オリエンテーションでピグスの学部説明を聞いた人でもない限り
実際どの先生について卒論を書いたりゼミに参加したら
ジェンダーやセクシュアリティについて勉強出来るのか、
分かりづらいんじゃないかな、と思います。

それに、ピグスで授業を持っている先生にしてもみんな分野が違うので、
例えば文学や批評理論と呼ばれる分野でジェンダーをやっている先生、
メディア分析やコミュニケーション論でジェンダーに触れる先生、
社会学をメインにして様々な性の多様性についてアクティブに動いている先生など、
皆さん一人一人のやりたいことによって、選ぶべき先生も変わってきます。

今日は、ピグスに関与している先生もそうでない先生も分け隔てなく、
「この人につけばこういう風にジェンダーやセクシュアリティが学べる!」という先生たちを
ボクの勝手な独断と偏見で紹介したいと思います。

(ボクが受けたことのある授業の先生とか、仲のいい先生に限られるので
(セクシュアリティやジェンダーに詳しい先生はきっと他にもいるはずだけどね!)

田中かず子先生(社会学)--常勤


まずはもちろんこの人、田中かず子先生です。
田中先生はボクたちシンポシオンのメンバーの多くが日々利用している
コミュニティー・スペース兼研究所(笑)の
CGS(ジェンダー研究センター)を作った先生です。

セクシュアリティは先生のジェンダー論から決して引き離せないものです。
ここをクリックすると先生のインタビューが読めます。

田中先生は社会学を専門としています。
一番力を入れて来たのは女性と労働の問題について。
だから、決して「同性愛」の問題だけにフォーカスするのではなく、
LGBTコミュニティ内部の女性差別や、LGBTを取り巻く経済的な問題についても
教えてくれると思います。

前はLGBTについて話している動画がYouTubeにあったのですが、
見つかりませんでした・・・。

生駒夏美先生(文学)--常勤


生駒先生は、今年の9月から1年間海外に行ってしまいますが、
来年の9月には戻って来てICUで教えて下さいます。

生駒先生の専門は英文学。
欲望する文学―踊る狂女で読み解く日英ジェンダー批評
という本を最近出しました。

先生の留学レポートがここをクリックすると読めます。
先生がどのようなことを勉強して来て、何に興味があるのか、
短い文章からも分かると思います。

ボクも先生の授業を取ったことがありますが、
先生と読んだスピヴァクという理論家による『ジェーン・エア』、『Wide Sargasso Sea』、
そして『フランケンシュタイン』の分析に衝撃を覚えました。
また、文学というものが「作者の意図」を解釈するためにあるのではなく、
様々な解釈があること、解釈によって世界の見え方が変わること、
時には支配的な解釈によってボクたちの世界観が一定方向に持って行かれてしまうことなど
様々なことを学びました。

生駒先生は「文学の世界」という英文学の入門クラスも持っています。
ジェンダーの問題に興味が無い人には不評らしいですが(笑)、
毎年数人、とても食いついてくる学生がいるのも面白いところです。

直接的に性的少数者についての授業をしているわけではないですが、
何年もCGSに関わっている生駒先生は
性の問題を単純に「男女の問題」とする人ではありません。
文学を「性」という切り口で読んで行く方法を生駒先生から学び、
セクシュアル・マイノリティやジェンダー・マイノリティと文学の関係について
考えてみると、数えきれないほどの論点が思いつくことと思います。

清水晶子先生(クィア理論、英文学)


※「クィア」とは、そもそもゲイ男性に対する悪口に使われる言葉でした。
しかし様々な歴史的背景(エイズ問題など)を経て、アメリカではLGBTに限らず
支配的な性規範に対抗するような考え方やアイデンティティ、
あるいはアイデンティティそのものに反対するようなありかたを
「クィア」と呼ぶようになってきました。
詳しいことは清水先生のクィア・スタディーズ入門をご覧ください。


清水晶子先生は東京大学の表象文化論というコースの先生ですが、
1年に1回、秋学期に「ジェンダー、セクシュアリティ、批評理論」という
すっっっごく難しい(けどすっっっっごく面白い)授業を教えてくれています。

非常勤の先生なので清水先生について卒業論文を書くことはできませんが、
このクラスは、内容の「メイン」がセクシュアリティや
ジェンダーアイデンティティであるという点で、ICU唯一のクラスです。
とてもたくさんのリーディング(読む資料)が出ますが、
どれもLGBT他にとって歴史上重要なものや最新の論文です。
卒業論文でセクシュアリティについて書きたいと思っている人は
絶対に1度は取っておきたいクラスです。

また、去年(2009年度)の授業ではインターセックスについてのリーディングも扱っていました。
LGBTサークルではなくLGBITサークルであるシンポシオンとしては、
単純に「性別は2つじゃないんだよ」と言うためだけにインターセックスを使うのではない
清水先生のリーディングのチョイスは、とても重要だと思います。

クレア・マリィ先生(言語学)


マリィ先生は「言語とジェンダー」というクラスを1年に1回教えて下さっている
非常勤の先生です。ホームは津田塾大学だそうです。

先生も清水先生と同様クィア学会という学会に入っていて、
そのクィアっぷりは学生に「ジェンダーのクラスなのに
セクシュアリティのことが多い!」と思わせるほどです(笑)

特に、ずっと「オネエ言葉」や「おなべの言葉遣い」について研究してきた先生なので
ボクたちが話す言葉がどういう風にアイデンティティに関わっているのか、
どういう表現によってどういう生き方をしているのか、
性規範にまみれた言語がどのように変化しうるのか、など
言語とLGBT他の問題に興味がある人はぜひ一度マリィ先生の授業を取ってみて下さい。

加藤恵津子先生(文化人類学)--常勤


加藤先生は現在CGSのセンター長もしている、文化人類学者です。
先生の研究フィールドは日本社会と日本文化で、
特に「日本」あるいは「日本人」というイメージがどういう風にメディアや
ボクたちの世界観に表れるか、といったことについてジェンダーの視点で
批判的な考察を試みている先生です。

文化人類学とジェンダーは歴史的にもずっととても重要なトピックでした。
ボク自身は先生の授業を受けたことはありませんが、
文化人類学という分野は文化や社会によって様々な性の実践が行われていることを
早い段階から発見していた分野でした。

先生個人の元々のフォーカスもジェンダーでしたが、加藤先生と触れ合ううちに
セクシュアル・マイノリティやジェンダー・マイノリティにも理解が深く、
とても重要な問題だと考えて下さっていることがボクには分かりました。

文化人類学という分野から、LGBT他についてどのような論点が作れるのか、
加藤先生の授業を受けて、ぜひ考えてみて下さい。

田仲康博先生(カルチュラル・スタディーズ、メディア研究)--常勤


田仲先生はジェンダーを専門的にやっている先生ではありませんが、
ボクたちの世界観がどのようにメディアにおける表現(表象)によって
作られるのか、とくに「この土地にはこういう人がいる」とか
「○○はこういう集団だ」ということについて
(○○には「沖縄人」や「ゲイ」、「障害者」、「日本人」など、何でも入る)
どのように分析することが可能なのか、実際の映画や広告などを使って
丁寧に教えてくれます。

田仲先生の授業をたくさん取って、メディア分析の方法を習得すれば、
自分の関心分野(ジェンダーやセクシュアリティ)に使えることがいっぱいあります。

番外編


ピーター・マッキャグ先生--常勤


マッキャグ先生はジェンダーやセクシュアリティについて教えているわけではありませんが、
性的少数者の問題についてとても一生懸命考えてくれる先生です。

小澤伊久美先生--常勤


小澤先生は、JLPという留学生や9月入学生に日本語を教える部署の先生です。
9月入学生であるボクもお世話になりました。

先生は日本文学が専門で、他にも様々な思想について詳しい人です。
社会構築論という理論を使って日本語のレポートを書いたときも、
文法や漢字などに加えて内容にまで突っ込んでコメントをくれました。

小澤先生はちょっと(笑)な先生ですが、
それはとっっっても良い意味で「変」なんです。笑
もしあなたが9月入学生や留学生で、JLPの最後の学期に書く論文で
セクシュアリティやジェンダーについて書きたいなら、
小澤先生のクラスに assign されることを天に願っておきましょう。笑

以上


そんな感じで、ボクが知っている限りでLGBT他に詳しい先生を紹介してみました。
名前の横に「--常勤」と書いてない先生には卒業論文のアドバイザーを頼めないので、
その点だけ、注意しておいてください。

でわでわ。今日はこんなところで。

マサキ
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