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学生運動家が同性愛者からの献血を禁止するよう抗議

アメリカ、メイン州大学の姉妹校であるニューイングランド大学で、男性同士で性行為をした男性からの献血を10年以上禁止するよう訴えるデモがあった。

学生は国内での輸血の際に、HIVによる感染を未然に防ぐためだと主張。また、ゲイの男性は遺伝的に病気であり、健康な人々を守るためとほのめかした。

すでに同性愛者の輸血禁止に対しての問題は終結しているが、現在、大学生がFDA(米国食品医薬品局)に直接圧力をかける代わりに、アメリカ国内で最も大規模な献血機関であるアメリカ赤十字をターゲットした抗議活動を試みをしている。
活動家は、もし赤十字は体制を変えれば、FDAもそれに続くだろうと述べている。

大学と同性愛権利団体は、その政策自体が時代遅れであり、非効率で、同性愛恐怖症(ホモフォビア)の表れであると反論している。

GAYJAPANNEWS.com 2005/08/06 

前回、スウェーデンの首相が同性愛者の献血を認めようという記事を紹介したばかりですが、今度はまったく逆の運動ですね。純粋にHIV感染の可能性の問題でしたら、何も男性同士の性行為だけの問題でもないと思うのですがね。記事でほのめかしたと書いている「ゲイの男性は遺伝的に病気であり、健康な人々を守るため」という意見は少し説得力がありますね。

現代社会では、ホモフォビア(同性愛嫌悪)の正当化の理由として大体、遺伝病・精神病、宗教的理由、HIVの三つが挙げられると思います。

 理由として遺伝病・精神病を聞くと、私はよくフーコーの『性の歴史Ⅰ知への意思』の理論を思い出します。フーコーは、「(「病的変質」の理論は)様々な病気を担う遺伝が・・・結局は性倒錯者を生むものだといういう仕組みを説明した(露出狂や同性愛者の家系を調べてみるがよい、必ず、半身不随の先祖とか肺病やみの親とか老人性痴呆症にかかった伯父とかがみつかるはずだ)」(P151)というように、遺伝―性倒錯といった病理学の出現を少し皮肉をこめて説明しています。フーコーの説明は<倒錯―遺伝―病的変質>の組み合わせが、国家による人種差別を正当化したというものですが、このようにして実際にナチス・ドイツでは、数千人もの同性愛者を虐殺したり断種したりした。アメリカでも、同性愛者は分からないのですが、少なくとも原住民やIQが低いとされた人々は合法的に断種をさせられたり、人体実験に使われたりした歴史がありますね。

宗教的理由では、キリスト教ではよくレビ記18:22や20:13の「女と寝るようように男と寝る者は、両者共いとうべきことをしたのであり、必ず死刑に処せられる。」というところを引かれるのですが、この文の2節前の「人の妻と姦淫する者、すなわち隣人の妻と姦淫する者は姦淫した男も女も共に必ず死刑に処せられる」という聖書の不倫の禁止は同性愛ほど強烈な意味は現在持っていませんね。時代によって重要になる教説は変わりますし。現代の同性愛の宗教的禁止は、まずホモフォビアが先にあるような気がします。

HIVは、この前も書きましたが、もはや「同性愛者の病気」ではないのに、同性愛者を抑圧する際にいまだに使われます。おそらくソドミーと死、性病と死というイメージは古くからあったので、これらの性と死のイメージにHIVはうまく結びついたのでしょう。

現代の科学的、歴史的な視点から見ると、どのような説明もまずホモフォビアありきの言説のような気がします。今回の学生のデモも記事からでしか分からないですが、何かヒステリックな雰囲気がありますしね。一体、何人くらいのデモだったのでしょうかね。

ヒステリックなホモフォビックの行動の一例として、このような事件が同じくGAYJAPANNEWSで紹介されていました。「フロリダ在住の男性が3歳のゲイの息子を殺害」。このニュースを見たとき、3歳の子がゲイ??と思ったのですが、記事を読むと、

3歳になる息子がゲイになる可能性があると考えた末に殺害したとして、第二級殺人犯の罪に問われている男が先週木曜日に起訴された。


そして、妻の証言として、

子供の母親であるナイシェラ・パリス氏は、彼女の夫がもっと息子を強く、たくましくする為、また息子がゲイに成長するのではないかという心配から行為に及んだと証言した。


というものです。

この父親のホモセクシュアルへの強迫的な恐怖を感じさせます。また、母親の証言で当然のように「同性愛」が暴力の理由になることに、私は怒りを覚えます。この事件では、「同性愛」、それも妄想で作り上げた「同性愛」を弾圧するために遺伝も宗教もHIVも必要でなかったことが物語っているのは、単なる父親の「異常性」ではないでしょう。

執筆者 K.
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