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CGS共催 読書会のお知らせ
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イブ・コゾフスキー セジウィック著『クローゼットの認識論』

日時:2005年4月21日以降の毎週木曜日 19:10~20:30
場所:CGS(ジェンダー研究センター) ERB301
本書該当部分のコピーを配布します。
事前予約は不要ですので、直接お越しください。

 今回の読書会では、セジウィックの『クローゼットの認識論』を読みます。この本は、1990年にアメリカで出され、ジュディス・バトラーの『ジェンダー・トラブル』と共にジェンダー・セクシュアリティの分野で大きなインパクトを与えた一冊です。ジェンダー・セクシュアリティ研究の基本書とされているにも関わらず、残念ながら読みやすいものではありませんが、一人で読むのは困難な本でも、みんなといろいろな議論をしていく過程でふと見落としていたところが重要だったのだと発見することも少なくありません。気楽にご参加ください。

 また、今回の読書会では、テキストを理解することだけではなく、テキストを通して現実社会を考えていくことを目的にしますので、実際の事件や社会問題、また実際に活動しているマイノリティによる社会運動にも触れていきたいと思います。

 熱意のある初心者の方も、大歓迎です。

 今回の読書会では、「理論編」と「文学批評編」に分かれている本書の「理論編」(序論および第1章)を主に読んでいきます。
この本で論じられていることの一体何が画期的なのか?
 これまで(現在も?)、ヘテロセクシュアルとホモセクシュアルというものは対立するものだと考えられてきました。しかし、セジウィックは、近代社会は男性のみの社会的絆(ホモソーシャル)で構成されており、そのような社会を維持するために、男性一般に内在する同性同士の欲望をホモフォビア(同性愛嫌悪)によって顕在化し性的に避ける必要があったという視点を提示しています。近代のホモソーシャリティは、女性への抑圧と同性愛嫌悪の両方を作り出し、それらが近現代の家父長制の基礎を成していると考えられます。

 セジウィックは、この視点をあくまでも仮説だとしていますが、多くの社会学者や文学者に取り入れられ、様々な分析に用いられています。例えばJ.バトラーは、『触発する言葉』において、本書で取り上げられているようなホモソーシャリティとそれに内在するホモフォビアが、一見利他主義とみなされるような社会感情や市民性の基礎となり、一般的な人類愛にも結び付けられていると論じており、現代の市民社会を批判すると同時に新しい民主主義を模索するための重要な概念として用いています。

 セジウィックの『クローゼットの認識論』は、アイデンティティやヘテロ/ホモセクシュアル、カミングアウトの問題、ジェンダーやセクシュアリティ、本質主義や社会構築主義という概念の限界など論じられており、大きな射程を持つ本です。セクシュアリティのみならず、文学、フェミニズム、マイノリティの問題、政治学に興味ある方などぜひお越し下さい。

▼参考リンク
アマゾンの『クローゼットの認識論』のページ
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